私が掃除で手伝っていた知人の店というのは、エステ店でした。
そのエステ店は、オイルをたっぷり使うことで、リラクゼーション効果を与える・・・というコンセプトだったこともあり、タオルや制服がオイルまみれになります。
水溶性オイルだと洗濯はラクなのですが、鉱物油を使用していたため、普通の洗濯方法ではオイルが落ちません。
タオルのオイルが落としきれないと、オイルが酸化してしまい、独特のニオイがしてきてしまいます。
業者に洗濯を依頼すれば、きっちりとオイルが取れますが、どうしてもコストがかかります。
そこで、私は色々と実験し、オイルをしっかり落とせる洗濯方法を編み出しました。
今回は、
オイルをしっかり落とす洗濯方法は?
について解説していきたいと思います。
オイルをしっかり落とす洗濯方法は?
エステ店からの依頼がはじまり
知人から、エステ店の掃除や洗濯の一切を任されました・・・というよりも丸投げされました。
(ちなみに、私が任された掃除や洗濯は、営業していないタイミングで念入りに行うものであり、日々のものではありません。)
知人は、売り上げを上げることに力を注いでいたため、メンテナンス部分をないがしろにしていた部分があり、私が引き受けたときは、まず、掃除や洗濯の仕組みづくりから始めないといけない状態だったのです。
お陰で、好き勝手に出来たので、最初は大変でしたが、やりやすかったと言えばやりやすかったのですが(笑)
使用後は、毎回、洗濯を行っていましたがしっかりとオイルが取れておらず、タオルからはオイルが酸化したニオイがし、制服はオイルでベタベタになっていました。
そのエステ店は、普通の洗濯洗剤では落ちないからと、食器用洗剤とセスキを洗濯に使っていました。
しかも、洗濯機の水量40Lに対し、ティースプーン1杯のセスキしか入れておらず・・・、いくら油汚れにセスキが強いと言っても、その量だと入れていないに等しいわけです。
むしろ、どこでセスキを知ったのか不思議なくらいです。
何故、セスキを使っているのかと聞いたら、「油汚れに強いらしいから使っていて、量は適当」との返答でした(苦笑)

油汚れに強いのはアルカリ性
店では、油汚れに強いからと食器用洗剤とごくわずかなセスキを使って洗濯をしていましたが、落ちなくて当然です。
なぜなら、油汚れに強いのはアルカリ性だからです。
使用していた食器用洗剤は中性なので、油汚れを効率よく落とすことができません。
まず、店での普段の洗濯時でも、セスキの量を増やすようにアドバイスしました。
ちなみに、セスキは、水30Lに対し、大さじ1杯が目安です。
水量40Lに対しティースプーン1杯しか入れてなかったのは、いかに無意味だったか一目瞭然ですよね。
ナチュラルクリーニングでオイルを落とす
せっかくならと、私はこのエステ店の掃除や洗濯も、ナチュラルクリーニングを取り入れてやろうと決心しました。
汚れ落ちの観点から、粉せっけんを使った方が良いとは思っていましたが、正直なところ、ここまでどぎついオイル汚れに粉せっけんが果たして有効なのかは不安でした。
より、粉せっけんのパワーを引き出すために、洗いと1回目のすすぎに使うのはお湯にしました。
実験を重ねて、ようやくマスター
水量40Lの洗濯機だったので
粉せっけんを洗濯スプーン2杯、セスキお玉2杯、酸素系漂白剤付属スプーン1杯
という配合で洗濯をしてみました。
粉せっけんにアルカリ助剤が入っていましたが、想定外の油汚れだと思うので、セスキをたっぷり使うことにしました。
洗いと1回目のすすぎは60℃くらいのお湯で行い、2回目のすすぎは水でした。
タオルはこの方法でオイルは取れたのですが、制服は素材の問題なのか、微妙にオイルが残っていました。
今度は、単純に洗いの回数を増やして、オイルを落とす量を増やすことにしました。
一度、同じ配分の洗剤で洗いを行い、排水をして、改めて同じ配分の洗剤で洗いを行うことにしました。
あとは、同じようにすすぎと脱水の工程を行ったところ、先ほどは落ちきらなかった制服のオイルが、この方法で完全に取り除けました。
これでようやく、エステ店用の洗濯をマスターすることができました。
まとめると、水量40Lの洗濯機では
- 60℃くらいのお湯に、粉せっけん洗濯スプーン2杯、セスキお玉2杯、酸素系漂白剤付属スプーン1杯を溶かす
- 洗いを1回行い、排水し、再度1を行う
- 1回目のすすぎは60℃くらいのお湯で行い、2回目は水ですすぎ、脱水
で行うと、タオルや制服のオイルを完全に取り切ることができました。
エステ店のタオルと制服は、この方法で定期的にオイルを取り除くようにしています。

まとめ
いかがでしたでしょうか。
エステ店にとってオイルは大事な商売道具ですが、タオルや制服についたオイルを落とすのは大変な作業だと思います。
普通の洗濯では、なかなか落としきれないオイルなので、諦めて業者に出していた方もいらっしゃるかもしれません。
粉せっけんは合成洗剤に比べると、少し高くなってしまいますが、業者に洗濯を依頼するよりも安いです。
オイルが落ちないとお悩みの方は、ぜひ一度、この洗濯方法試してみてくださいね。
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